現場写真

 印西市のY様邸、

Y様邸は築40年近い木造2階建て住宅です。

屋根は和型の瓦葺き仕上げ、住宅の裏手には竹山があるという立地です。

 先日の10年に1度と言われる台風26号の去った後、

気がつくと和室の天井から雨が漏ってきていたそうです。

 現場を見させて頂き対処の方法を検討しました!!





6畳の和室の天井、
照明の周りの天井板に、雨漏りによってカビが発生しています。
このままでは、原因究明には至らないので、
天井を解体することにしました。




一部解体しました。
そこから天井板のどこに雨漏りの水がたまっているかなど、
検証しました。



天井板の上に数リットルの水がたまったままでした!!
正直、この水の量は初めての現場です。




天井板の全ての解体が終了しました。
和室直上の屋根の裏面が見渡せる状態になったので、
改めて雨の侵入経路を検証しました。




<検証結果>

 一般的に雨漏り侵入事例が多いとされるヶ所からではない模様。
(屋根と壁の取り合い部、サッシ周り等・・・)

 平瓦の組み合わせ部に、土埃や竹の葉の堆積で

毛細管現象による吸い上げ?

屋根裏面から、天井板までの流水経路は

既に乾いてしまい、目視では経路をさかのぼれません。

 毛細管現象による「吸い上げ」から始まり、

瓦桟上部への蓄積、そして瓦桟を固定している釘からの漏水?

それでこんなに天井にたまるほど雨が侵入するものでしょうか?

 仮設は立てられますが、絶対とは言い切れません!

しばらくは、天井をこのままにして雨の日を待って

様子を見ることになりました。

 仮設のもとに修理をして、新しい天井を造作して

また雨漏りでは、何も解決しませんからね・・・